「えー、匠彼女いんのぉ?」



「つか年下とか匠やるっ♪」



茶髪の女子やら、仲良しの男子やらが次々と匠ちゃんに声をかける。



やっぱ人気者だ。


…でもちょっと、苦手かもしれない。




「るせーわ!!

帰ろーはる」



匠ちゃんはそれを感じ取るように引いてくれた。




「ごめん、騒がしくて」


「んーん♪やっぱ匠ちゃん人気者だねっ」



「いやいや違うって!

…ってかさ、もう匠ちゃんはやめよーぜ?」



「えー、じゃあどやって?」




昔からだから、もう離れないんだよね。


高校生にもなってどーかとは思うけどさ?