加奈と出会ったのは高一の夏で、加奈がこのマンションに引っ越してきたのがきっかけ。
俺と初めて会ったときに、加奈が俺に一目惚れしたんだってさ。


『今から来れば?』



『やった!じゃあ行くね!』



こう言って、加奈は電話を切った。


俺は部屋着に着替え、加奈が来るのを待っていた。



……ピーンポーン─…



どうやら加奈が来たらしい。
俺は玄関へと行き、加奈を迎入れた。



『どーぞ?』



玄関に立っていたのは、茶色い髪の毛に、くるくるな巻き髪。
そしてメイクが完璧な加奈がいた。



『おじゃましまぁす!』


加奈は元気よく俺の部屋に入っていく。



『なんでいきなり?
最近加奈、連絡くれなかったじゃん』



俺はソファーに座り、加奈を見つめた。
加奈は外の景色を見ている。



『…会いたかったよ?』