ある時間にキミは必ず現れる。
駅前の時計台の近くにあるベンチに座って、空を見上げながら、シャボン玉をしている。
キミの姿を見た瞬間、心を奪われたんだ。
キミに釘づけになった。
キミに話しかけたくて。キミが欲しくて…
俺の名前を呼んでよ─…
……─夜に近い、夕方の保健室。
保健室はいやらしい女の声が溢れていた。
『…怜《れい》…くん』
『なに?もうギブ?』
俺の体の下で白い柔らかい肌をさらけ出しているのは、保健室の先生だ。甘い眼差しで俺を見て、俺がイジメると、それなりの反応をしてくれる。
白いシーツのベッドの上に男と女。
カーテンから、ちらちらと見えるグラウンド。
誰かに見られている気がして…余計に燃える。
『…先生もやらしいね。生徒にこんなこと求めるなんて?』
『怜君がそうさせるのよ…』