その返事が返ってきたのは数分後、綾音から送られてきたメールは、こうだった…


《怜も楽しんできてね》


すれ違う心と心。
綾音はいつも心になにかを秘めていた。
俺は綾音の心に眠っていた気持ちを、知ることが出来たんだ─…あの時。


…太陽はさらに輝きを増して、光放つ。
その光を沢山浴びて育つ植物。
それとその暑さが嫌になっている俺がいた。


『ねー!怜ー?どうしたのぉ?』


梨花が言葉の語尾を上げて俺の体を揺らしながら言ってきた。

俺は体をべったりと机にへばりつけて、梨花の対応をしなかった。

心がやられてたから。
もう動かなくなったように、冷めていたから…


『怜、お前どうしたんだよ?飯もいらないって言ったしさ』


そう、今は昼休みの時間だ。
教室に帰ってきてすぐに、俺は自分の席に座って、体を伏せていた。