俺のイライラは募るばかり。
親父を見ると、何故かリラックスモードで、お気に入りであるSevenStarsをポケットから取り出し、煙草に火をつけた。
まだ吸ってたんだ。
昔からSevenStarsを吸っていた。それだけは変わらないんだな。
『話は?さっさと話せよ』
『…さっきの子は彼女か?』
は?意味分かんないけど?
俺は早く話せって言ってんのに。流すのかよ。
『…あぁ。そうだよ』
『そうか…』
親父はテーブルに置いてあった黒い灰皿に煙草を押しつぶした。
部屋中に広がるSevenStarsの香り。
そして親父は俺の方を見て、ゆっくりと口を開いた。
俺は親父の考えていることが分からない。
分かりたくないけれど、いつも突然すぎて気にくわない。
『俺な、再婚することにしたんだ』
ほらな?
意味わかんねぇだろ?