楽しいですか?
幸せですか?


こう、竜也に聞いてみたい。
まぁこいつなら絶対『うん』って頷くだろーな。いいな、お前は。
毎日が楽しそうで。


今日の一時間目の授業は大嫌いな古典の時間。
女の先生が教室に来て、授業を始め出した。
先生から読み上げられる古文を聞いていると眠くなってしまう。

俺はコーヒー牛乳の甘ったるさを口の中に残して、体を机に伏せた。
腕を枕代わりにして、目を閉じる。
壁からひんやりとした空気が感じられる。
それが心地よくてたまらない。


俺はそのまま眠りに入って行った。
だけど座りながら寝るのはあまり落ち着かないというか、寝れないので、何回も起きてしまう。

その度、先生と目が合って、怒られるんだ。


早く時間は過ぎて欲しいけど、でも過ぎて欲しくない…


放課後なんかにならなくてもいい……