昨日で十分だからさ。
もう十分ダメージ喰らったからさ。
いいだろ?もう。
逆にムカついてくる。


俺はバンっと明らかに怒ってます、という態度をみせて、カバンを机の上に置き、教室から出て行った。

後ろから梨花が心配したのか、ついてくる。


『怜、どうしたの?』


『別に。一人にして』


冷たくいい放ったせいか、梨花は歩むのをやめ、ついてこなくなった。

怒りが溜まり、俺は髪の毛を掻き乱した。


『あーうぜぇ!!』


眉間に皺を寄せ、掲示板の壁を殴った。
俺の拳の跡がつく掲示板に張り出されている紙。
今日また俺は苦しむの?もう、いいよ。うんざりだ。


俺の足は勝手に保健室に向かっていた。
まだ保健室はカーテンが閉められている。
まだ先生は来ていないようだ。

俺はドアノブに手を掛けて、保健室に勝手に入って行った。