『ちょっ…梨花?!』


こいつはきっと竜也のところに向かったに違いない。
考えることが単純なんだよ。めんどくさいことするなよ。


案の定、梨花は6組へと入って行った。
俺は舌打ちをして、6組へと急いだ。

どうか、竜也が反対しますように、と祈りながら、教室に入った。

俺が教室に入ると同時に竜也の声が聞こえた。
その内容とは…


『いいね!それ!今日丁度遊ぶし、お前らも来いよ!』


祈りは届くことなく、竜也は喜んで賛成しているようだった。
俺はがっくりと肩を落として、竜也と梨花を睨みつけた。


『怜!竜也いいって~!』


また梨花はピースをする。それにつられて竜也もピースをした。


『今日来いよ!一緒に遊ぼうぜ!』


なんでこうなんの?
遊びたくねぇよ。
今すぐそのムカつくピースサインをやめろ。


なんで、また苦しめるの?