「はははっ、キイは何でもお見通しだな。」
一瞬止まったスバルの手が再び動き出す。そんなことを感じながら私も手を動かす。
「。。。」
「??」
黙り込むスバル。
私はスバルが話し出すのを待つことにした。
一定に時を刻む音と、ぱちっぱちっとホチキスの音だけが空気と一緒に私の中に流れ込んでくる。
そんな沈黙もしばらくして破られた。
「....俺の兄貴っ....シイと同じことしようとしてる。」
その瞬間、2人のホチキス音は消えた。