「どうだか。お前は口が上手いからな」

「本当ですよ。お坊ちゃんがアタシを必要としてくれるまで、側におりますから」

「…ボクはお前を手放すつもりはないぞ? お前みたいな女、はじめてだったし…」

まあ普通の女の子ではないことは自覚している。

「ずっと…ずっとボクの側にいるんだぞ?」

「はい、お坊ちゃん。仰せのままに」

アタシは跪いたまま、深く頭を下げた。

「そっそれとだな」

「はい?」

お坊ちゃんは顔を真っ赤にして、呟いた。

「…もう一度、キスをしろ」

「はい、お坊ちゃん」

アタシはニッコリ微笑んで、彼にキスをした。

ずっと側にいるという、忠誠と愛のキスを―。