だんだん近づいてくる大樹に初めて
『怖いっ!』って思ったんだ。


真剣な顔をした大樹に肩を捕まれて


「どうしたの?痛いよ!
冗談やめて離してよ!」


今の大樹には届いていないようだ。


『隆介君助けて!』


必死に叫ぼうとしても怖くて
声が出せなくなった。


ガタンと机の上に押し倒された…。


パニックになった
私はただ泣くだけだった‥‥


『隆介君助けて!』


そう願いながら‥―