「なにしてんの?」

「え、あの…
その、呼び出しをくらいまして…」

「なんだそれ」



…成弥のせいだってば~!!

あんたのこと考えて悩んで…

それで怒られたんだよ!!


目の前で笑ってる本人に言ってやりたかった。



「職員室行くのか?」

「うん」

「がんばれ」

「はぁーい」



じゃあな、と成弥に手を振られた。


ドキッ


…“ドキッ”じゃない~っ!!


私は高鳴る鼓動を気にしながら、手を振り返した。



,