「おいっ成弥!
さっき言ったことと違…」

「彼女じゃねぇよ、神崎は」

「はぁ?
じゃあ…」

「でもな。
俺達が付き合ってるのは本当だ」

「なんだそれ…
意味分かんねーよ」



恭平君は、呆れたような困ったような…微妙な顔つきで成弥を見ていた。

他の3人もそうだ。


至って、普通なのは…

成弥だけ。



私も話についていけないよ…

神崎さんは彼女じゃないの?

なのに付き合ってるの?


頭は混乱するばかり…



「…悪ぃ。
俺、ちょっと用事思い出した」

「え?」

「今日は抜ける」



そう言うと、成弥は立ち上がり、すぐに自習室を出て行った。


…何があったの?


私の頭は、まだついていけそうにもなかった。



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