「この前ので、自覚したんじゃないの?」
「……さぁ」
「あんたさ、椿谷家の居候終わってから接点ないってへこむし…
そしたら、なに?
接点見つけたとたんに、毎日生き生きしだすし…
分からないの?」
過去の自分を思い出す。
居候が終わって、ため息ばっかりで…
成弥のことばっかり考えて…
今だってこうして、“自習室”の存在を引きずるのは…
やっぱり、私は成弥が好きだから。
「…うん、好きだよ」
「やっと、か…」
気付かせてくれたのは、栞のおかげだよ。
ありがとう。
「話戻すけどさ…」
「うん」
「今は、自習室行けば椿谷に会えるわけでしょ?」
「うん」
実は、あれから数回遊びに行ったこともある。
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