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「……へ?」
もうそんな時期…?
私は唖然として、ミルクティーを飲むのが止まってしまった。
「だから…
そろそろ選挙だよ」
「ほお…」
「勝手に和むな!」
栞にはっきりと指摘され、私は顔が引きつった。
あれから何度目かの日曜日。
相変わらず、成弥とは接点がないままだった。
それでも…
自習室に行けば会える!なんて、余裕を持っていた。
「まぁ、会長は椿谷でしょ?」
「うんうん。
文句なしで成弥だね…」
私は呑気に頷いていた。
栞の言いたいことにも気付かずに…
「あんたねぇ…」
「なぁに?」
「会長って、忙しくなるのよ?」
「そうだよね。
まぁ、成弥ならできるんじゃない?」
あの笑顔で…
彼は何だって成し遂げるだろうね。
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