自分でも気付かぬうちに、自販機のある場所…食堂まで来ていたことに呆れた。

俺は何考えてたんだよ…



「成弥ぃっ」

「……………」



コイツ…

さっきの俺の話は、あれで良いのかよ…



「なーるみっ」

「……………」



しかし、ほんと犬みてぇ。

尻尾あるんじゃねぇの?



「何でもいい。
つーか、俺いらね…」

「じゃあ、成弥はミルクティーで♪」



見事に聞いてねぇ…


俺、甘いの好きじゃねぇんだけど…



「はいっ♪
私ね、このミルクティー大好きなの!」

「…そりゃ、どうも」



笑顔で渡されるミルクティーの缶。

陽菜の笑顔に負けて、俺は受け取ってしまった。



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