文化祭終了の放送が鳴った。


午後の部…

ほとんど成弥とキスしてた…っ


ぎゃっ恥ずかしい!!



「また百面相か?」

「ち、違うもんっ!!」

「なぁ、陽菜」

「なぁに?」



隣を見ると、ニヤニヤしている成弥。


これは…

イケナイ予感が…



「…っ」



成弥が首筋にキスらしきものをしてきた。

そして、満足そうな顔で私を見ている。



「なっ何したの?」

「さぁな?」

「教えてよー!!」

「却下」



そんな言い合いをしているうちに、放送で成弥の呼び出しがあった。



「…行かないの?」

「行かねぇよ」

「怒られるっ」



私も、だけど…



『生徒会長ーどこですか!?
至急体育館に…』



「勝手に言ってろよ」



成弥様復活…

これじゃあ、この先の行事が大変になりそうだ…



『会長ぉー!!
どこですかぁー!!』



「成弥」

「ん?」

「…行こうよ」

「分かったよ」



渋々立ち上がる成弥。

成弥に手を出されて、私はその手を掴んだ。



何があっても…

絶対に離したりしないからね?



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