「なんだ、騒がしいと思ったら…
二人して、何の罰ゲーム?」
栞がおかしそうに、私達の持つ紙の束を指差して聞いた。
罰ゲーム?
罰ゲームだったら、まだかわいい方だよ。
「岩ちゃんのパシリ…」
「おつかれ」
「栞も手伝っ…」
「却下!
それ多すぎ」
ひどっ!!
それが親友の言う言葉ですか!?
「あ、陽菜」
「なに?」
今、泣きそうなんですけど…
そして、学校で名前を呼ばれるって、なんか新鮮な気持ちになった。
「自習室来るか?
アイツら手伝わせるけど」
「…行く…」
“手伝ってくれる”じゃなくて、“手伝わせる”ところが、成弥様らしいですね…
「栞も行こうよ?」
「仕方ないなぁ…
早く終わらせて帰ろ!」
「ありがとーっ」
こうして、私と栞は自習室に行くことにした。
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