――と思うや、

パンッ!

アサトの頬を平手で打った。


「馬鹿が……」


殴られた頬を擦りながら正面へ向く。


「母さんは……?」

恐る恐る訪ねるアサトに、おじさんはハッとしてから静かに息を吐いた。


「……入院してる」