明葉 side


あれからさらに数週間が経った。
夏期休暇も残りわずか、残暑で眩む毎日を送っている。

アサトと私の関係は、多少ギクシャクしていた。

以前のように挨拶をしないというわけではなく、顔を会わせる度お互いあの日のことを思い出して、顔を赤らめるのだ。
ある晩だった……