「わからない………わからないんだ自分でも……お兄さんの話を聞いて何かちさとちゃんの力になれればって……でも逆にちさとちゃんに勇気づけられて、感心して……好きになってた」


ゆっくり体から遠川さんが身を起こし、私の体は強張っている。


「ごめん……こんなつもりじゃなかったのに……帰るね」