新しい生活が、始まった。
彼方の家に越してきて1週間。
未だに慣れない朝。
となりで、スースーと寝息を
立てて眠る彼方。
わたしの事、抱きしめながら
眠る彼方。
いつも、わたしの方が早く
目が覚める。
目が覚めて、身動き出来ない
この状態をこの1週間繰り
返してる。
だけど、なかなか慣れなくて。
身動きできないまま、彼方の
寝息を肌に感じて、ドキドキ
が止まらない。
彼方の部屋に新調された
ダブルベット。
越して来た日には間に合わなく
て。
わたしがベット。
彼方がソファーで眠っていた。
「彼方、ごめんね。わたしベット
使っちゃって。」
「いいよ。気にせずゆっくり
おやすみ。」
「うん。でも・・・。」
緊張して、眠れそうになかった。
大好きな彼方と同じ部屋で眠る
んだもん。
「なら、ベットで一緒に寝る?」
「////////////。」
無言になったわたしを見て
彼方が笑う。
わたしだけなのかなぁ。
こんなにドキドキしたり、
緊張するのは。
彼方は?
聞けないまま朝を迎えた。