夢と言っても、親に引かれた
レールの上を、「はい。」
と素直に進んで行くことへの
抵抗でもあった。
この学園が正直俺には重かっ
たんだ。
それに、医者になるのも有り
かって思った原因も心和だった。
心和が肺炎で苦しむ姿にを目に
した時、自分の力不足を身をも
って感じたんだ。
心和のことは、心も、体も俺が
守りたい。
それがきっかけだった。
だから、心和が俺のそばにいて
くれるならそれでいいんだ。
この学園の重圧も心和がそばに
いてくれたら、乗り越えてみせる。
俺の方が、心和に依存しているの
かもしれない。
それだけ俺には心和が必要なんだ。
幼なじみという関係が俺をずっと
縛り付けてきた。
でも、今日から俺は俺の思うまま
に行かせてもらう。
俺は、心和を手にいれる。