そんな時だった。

君が教室に飛び込んできたのは。

久々にこんなに近くで見る君に
俺は胸を締め付けられたんだ。

それでも、君はもう俺の心和では
ない。

俺たちは終わったんだ。

俺は自分に言い聞かせたよ。

そうでもしないと、目の前にいる
心和を今すぐにでも抱きしめて
しまいそうだったから。


そんな俺の心を、無視するように
君は俺の腕を引っ張った。


俺は、君に引っ張られるまま
ついていったんだ。


一時の幸せを噛みしめながら。