わたしの前ではいつも凛として
強気でそんな彼女がわたしの前
で崩れるようにしゃがみこんで
泣いている。

今までのいろんな事が、鮮明に
脳裏を駆け巡る。

彼女も苦しかったんだ。

副会長をここまで追い込んだの
は、わたしなのかもしえない。


わたしは、副会長を抱きしめた。

彼方が彼女達を許した気持ちが
少しだけ分かった気がしたんだ。