昨日の夜の事があって、学園
に行く足が重かった。

この頃、わたし何やってるんだ
ろうって思っちゃう。

坂道を登りつめた時、わたしの
目に、あなたの笑顔が飛び込んだ。


 「光田!!おはよう。」
校門のところから、手を振るあな
たに驚いたんだ。


わたしは、一歩一歩あなたに近
づいていく。

 「おはよう桜井君。」

わたしは戸惑っていた。

あなたの笑顔に、あなたの態度に。

でも、あなたは言ったんだ。

 「気にするな。友だちでいよう。」


その優しさに救われていく。

それでも、わたしは彼方じゃないと
ダメなんだ。