「和哉もやめて。」 カンナの口がその男をよんだんだ。 それも、呼び捨てで。 俺は、何が何だかわからなかった。 「どう言う事だ。」 俺は、和哉と呼ばれたあいつを 締め上げた。 「そんなの、カンナに聞けよ。 なっ。」 カンナに同意を求める仕草。 「もういいから。 ふたりとも 帰ってよ。」 カンナが泣きながら家に入って いったんだ。 なにがいいんだよ。 何もよくないだろう。 一体、この状況どうすんだよ。