俺は生徒会の仕事に必死になっ
ていた。
そうでもしないと、俺の頭の
中は心和の事でいっぱいになる。
目の前に、俺の子どもを宿して
いるカンナがいたとしても、それ
でも俺は心和を想ってしまうん
だ。
壊れてしまいそうだった。
一度知ってしまった心和のぬく
もりを忘れる事が出来なかった。
それでも、諦めようと思ったんだ。
俺は父親になる覚悟を決めたんだ。
時間はかかると思う。
心和を忘れる事も。
心和以上にカンナを愛する事も。
それでも、俺はカンナ達を守って
生きていく。
そう決めたんだ。
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