彼方と会わない日なんてなかっ
たのにね。

365日、一年中わたしは彼方
にべったりだった。

それは、小さな時から変わらな
くて。

そんな毎日が当たり前だったん
だ。


わたし達家族は、寮に引っ越し
た。

彼方に会わない日がこんなに
続くと何もかもが、あなたの
存在までが夢だったように
感じてしまう。

わたしにとって彼方が全てだった
から。

わたしの心には大きなあな穴が
あいてしまったみたい。