俺は、親父から渡された一枚
の紙にサインした。


滲んでいる心和の名前をなぞり
ながら。


いっぱい傷つけた心和を。

守っていくって誓った心和を。

俺の全てだった心和を。


俺は失ったんだ。



もう触れる事も出来ない。

想いが伝わった時はあんなに
喜んだのにな。

こんな想いするくらいなら、
幼なじみのままの方がよかった
のかもしれないな。