今まで大抵の事では、スパっと
判断してきた親父が頭を抱える。

それもそうだよな。


俺だってどうしていいかわから
ない。


でも、俺に選択する権利なんて
あるわけない。


残された答えはひとつ。

この幸せを心和を失うこと。

どうあがいてもこれしか残って
いなかった。


そして、それは心和も考えてた
事だった。

親父さんから聞かされた心和は
決断したんだ。

俺と別れることを。

俺に止める権利なんてない。