*直樹*

俺がアイツを見つけた時には既に遅かった…
美咲の服はボロボロに破けていた…

俺は美咲を抱き締めた…
美咲は気を失った…
俺は病院に連れて行くことにした…

医者は美咲のために個室を用意してくれた。
「何かあったら呼んでね」
「はい…」

先生は出ていった。

「美咲…ごめんな…守ってやれなかった…」

「ん…」
「美咲っ!?」
美咲はゆっくり目をあけた…そして俺に、こう言ったんだ。

「あなた、誰…??」
「えっ!?」

どういう事だ…??
何かの冗談だよな…

「記憶喪失です…相当精神的にダメージを受けたようですね…」
「そん…な…治りますよね!?」
「回復はしますが、どれくらい時間がかかるか…」

俺は絶望的だった……