「あんまり見るなよ」
と いいながらキスをしてくる
「ア・・・」
すごく気持ち良くてつい変な声が出てしまう
「お前!誘ってる?」
「誘ってないよ・・・」
「いや 完璧誘ってたって!だから望み通り」
と いいながらあたしを倒す
いや!!!ダメ!!!
あたしは逃げてしまった
何故逃げてしまったんだろう・・・
星哉くんとならいいのに・・・
それにあたし始めてじゃないのに・・・
いきなりの行動に星哉くんはびっくりした様子で
「この場にきてあり???」
「ご・ごめんなさい・・・」
もー!!みたいな感じで星哉くんは部屋からいなくなった
怒っちゃた(>_<)
しばらくすると 戻って来た
「ごめんねm(__)m」
「あー 気にしてないよ!飲み物取って来ただけだから」
いやぁ〜 さっきの態度は?
怒ってたでしょ
突然だったし 心の準備が・・・
今度 そんな感じになったら受け入れよう
あたしはそう思った
なんだかんだといいながら 付き合いだして3週間目
あたしたち 音楽同好会は町の年末イベントで バンドを披露すると言うことで練習が始まった
何かのイベントがある度に出させて貰ってる
沙穂はバックコーラス
先輩の里沙さんもコーラス
ボーカルは先輩の秋田くん
エレキが隆
ベース 悠斗
ドラム 先輩の石本くん
そしてあたしがキーボード
今回はこのメンバーだ
毎回 入れ代わらながらやってる
「愛美 帰ろうぜ」
と 星哉くんが迎えに来た
サークルがあることを説明すると
「じゃあ 練習を見ながら待ってるわ」
と言う
なんかテレるんだけど・・・見られると
そして周りは気を使うし・・・
気を使わないのは悠斗だけ そして人使い荒い!
「愛美!楽譜取ってくれ」
「愛美!飲み物取って!」
とか・・・
「ちょっと!自分でやってよ」
「まぁ いいじゃん オレとお前の仲じゃん!」
はぁ??? 星哉くんの前で!
勘違いされるじゃない
そっと星哉くんを見る
あれ???
普通なんだけど・・・
ここで漫画やドラマなら
「おい!人の彼女をこき使うな」
とか 色々いうよね・・・
悠斗はもっとエスカレートするし
あたしの飲んでるジュースをもぎ取って自分が飲んだり
コイツ わざと星哉に見せ付けてるでしょ!!!
でも・・・星哉は知らない顔して 座ってる
目線は・・・
週刊誌を読んでる様子
そんなもんかな?
そして
練習は終わった
早いもので もう三週間目に入った
何をしてんだろう オレ・・・
愛美を迎えに行くと サークル活動があると言う
何故か着いて行って待つ事にした
愛美はキーボード担当のようだ
「上手いじゃん」
って言うと ニコッ(*^_^*)と笑って こっちを見る
その視線にドキッとする
な・なのに・・・
あの悠斗と言うヤツ
超ムカつく!!!
なにが
「オレとお前の仲」だ?
おまけに 愛美のジュースを飲みやがった!!!
オレは冷静を保つのが大変だった
週刊誌を読んでる振りはしてても 実際は文字なんて見てない