「そろそろいいんじゃない?付き合って一ヶ月だろう!星哉だって限界が来ると思うよ」
「星哉くんがそんなことをみんなに言ったんですか?」
「いや・・・」
「あたし知ってるんです 罰ゲームであたしに声かけたこと」
「え???」
「さっきティールームで話してるのを聞きました
もし実行できなかったらどうなるんですか?」
「・・・罰金かな?」
「そーですか じゃあ また次のターゲット見つけるとか?」
「それはない!罰金だけ」
「高額ですか?」
「一人二万×3人」
「え?6万ですか?」
すると向こうから星哉くんが帰ってくるのが見えた
「あっ!このこと星哉くんに内緒にしてください あたしが知ってること」
「ああ わかった」
あたしとしなかったら6万円の罰金!?
だから最近焦ってるの?
あたしがすれば6万円は払わなくていいの?
今まで星哉くんと付き合えて夢みたいな毎日だったし楽しかったし
だからそれで恩返しが出来るなら あたしで役に立てるなら
あたしは決心した
付き合い始めて4週間目と4日
一日おいて星哉くんにTELをした
あれからぎくしゃくしたままだったから うまくいくかな?
「星哉くん 今日暇?」
「今日?」
「うん!この前から星哉くんとなんかぎくしゃくしてるし」
「それはお前が!・・・」
「そうだね あたしが悪いんだよね だからお詫びもあるし」
「どーした?お前変だぞ」
「いつものことだよ」
「じゃあ 後でね!」
「ああ・・・」
そしてあたしはサークルを休むため 先輩たちに伝えに行き 了解を得た
今日で最後だから いっぱい思い出を作ろう!
あたしんちに呼んで一緒に料理を作って 一緒にお風呂へ入ってそれから・・・・・
「お待たせ」
夕方星哉くんが迎えに来た
「今日一緒にあたしんちで料理を作ろうよ 泊まっていいよ」
「お前んち?親がいないのに?」
「いいじゃん!今日は母が友達と旅行に行ってるし」
「何?今日お前誕生日とか?」
「あたしは5月だから違うよ」
「じゃあ 何?」
「なんか最近ぎくしゃくしてたじゃん だから仲直り」
「ふーん?」
首を傾げる
それから二人で買い物をして
カレーを作ることにした
カレーは星哉くんが食べたいと言ったから!
「はい!これ皮むいで」
ジャガ芋を手渡す
「えー!!!オレが?」
「そうよ 料理を作るのは女だけの仕事じゃないんだよ 男だって勉強しないと」
「オレにはそんな必要ないよ」
「わからないよ・・・彼女が料理出来ない人だったらどうすんの!」
「お前は出来るじゃん」
あたし?彼女?
あたしは彼女じゃないでしょ!
ただの罰ゲーム相手!
「完〜成!食べよう」
二人で食べはじめた
「こうしてこの家で誰かと晩御飯を食べるなんて 何年ぶりだろう・・・」
「そんなに?」
「やっぱり美味しいね まずい物でも美味しく感じるよ」
「オレでよかったらいつでも一緒に食べてやるよ」
「え?・・・・・」
そんな上手を言わなくてもいいのに・・・
あたしは後片付けをしてお風呂の準備をした
「星哉くんお風呂入っていいよ」
「一緒に入る?」
「・・・いいよ・・・」
「えっ?やっぱりお前おかしい!熱があるのか?」
と 額に手をやる
「ないな!まぁ オレ先入るわ」
とさっさといなくなった
ドキドキした!!!あたしらしくないよね
いつもなら
「バカ何言うのよ!」
って言うのに・・・