そう時間も掛からずに
辿り着いた小さな小屋。
涙衣は、一休みさせてもらおう
かと思い扉を
ノックしました。
「すいません。
誰か居ませんかぁ?」
と言ったら、中から
声が聞こえて
「どうぞ、お入り下さい」
優しい声で言いました。

涙衣は、扉を開けて
中に入りました。
そこにいたのは、
小さい人でした。
人は子のこの事を
「小人」と言います。
「あらぁ、人間の方が
この森に、入って来るなんて
珍しいわね」
小人は、自分の名前を
言って涙衣に、お茶を
淹れてあげました。