「お願いします!
今度おごるからっ!」


「嫌だね。
女いらないって言ってるだろ」


「だって成実ちゃんに
俺の友達連れてくるって
言っちゃったんだよ。
お前が来なかったら
俺の顔が立たないだろ〜」


放課後になり
部活に行こうとする俺を
必死に引き留める。


今、浩人が狙っている
成実ちゃんとやらの友達に
俺を紹介する
つもりだったらしい。




「知るか。
とにかく俺は部活だから。
じゃあもう行くな?
頑張れよ〜」

そう言って
足早に教室を後にした。


未だに何か叫んでいる
浩人に構っていたら
俺が遅刻しかねない。