「もうそろそろ教室に戻ったほうがいいんじゃない?」

「分かりました。ありがとうございます」

私の返事を聞くと、先生はニコッと笑い、図書室から出ていった。


次の授業は・・・数学か。また眠くなっちゃいそー・・・。

軽くため息をついて、教室に戻ろうと席を立つと、後ろに人の気配を感じた。



あ・・・。


金髪の人・・・まだ寝てる。
どうしよう・・・もう授業始まっちゃうし、起こしたほうがいいのかな?

いや、でも、凄く気持ちよさそうに寝てるし・・・


うーん・・・どうしよう。


暫く悩んでいるうちに、図書室のスピーカーからチャイム音が流れる。


うわっ・・・ヤバイ!!
遅刻になっちゃう!!



金髪の人の事を気にしつつも、チャイム音に急がされ、図書室を後にした。