先輩って、ホントいつも寝てるよなぁ...


やっぱり、先輩は亜紀ちゃんが言うような怖い人じゃないと思う。


だって、こんな優しい表情してるんだから...



金色の髪にそっと触れたとき――――――――



「んっ...」



先輩の声に反応して、思わず手を離した。



「ん...?あぁ、来てたんだ」

先輩が眠そうな目をこすりながら私を見た。



「あ、はい。お礼がしたくて」


「お礼?なんの...」


「これ、見て下さい!!」

私は、先輩の目の前に昼休みに教えてもらったプリントを出す。