「君ってさ、よく図書室に来るよね。」




「えっ、なんで知ってるんですか...?いつも先輩寝てますよね...?」



先輩もいつも図書室にいたのは知ってるけど、寝てたから私がいた事なんて分からないはずなのに...


「君が初めて図書室に来た時に見て、なんとなく雰囲気で分かるようになった。」




「雰囲気ですか...?」


「うん。雰囲気」



...なんか不思議な先輩だなぁ。

でも、先輩が私の存在を知っていた事に驚いてしまった。


そんな事は絶対にないって思ってたのに...。