あたしの名前は中山美桜(なかやま みお)
美桜というのは
母がつけてくれた名前だ
美しく桜のように綺麗に咲く
女の子になってほしい
という母の想いがつまっている
あたしはこの名前が
大嫌いだ
桜の花が散るように
もう少しであたしの命も
なくなりそうだからだ
「美ー桜。何ボッーとしてるの?」
マチに呼ばれて我に返った。
「ああ。ごめんごめん。何の話しだったっけ?」
「もう。今日くる転校生の話しだよ!!」
あぁ
たしか今日うちのクラスに
男の転校生がくるのか
毎日それどころじゃ
なかったから…
同じクラスで大親友の
マチにもあと5ヶ月後の
話しはしていない。
マチが悲しんだりするのは嫌だから
「かっこいいといいな。マチねらっちゃうし」
とマチは転校生のことで頭がいっぱい。
そんなマチがとても
可愛くてあたしはずっとみていた。
こんな毎日がずっと
続けばいいのに
そう思った
風谷 悠 (かぜたに ゆう)
それが転校生の名前だった。