「佐倉、馬鹿だったんだね」



吹き出してしまった私を見た佐倉は、うるさいと言ってそっぽを向いた。


「…夏休み」



佐倉はボソッとそういった。


「夏休み、勉強教えて!」



真剣な眼差しで私にそう言った。
夏休みも佐倉に会える、そう思うと嬉しくて、笑顔で頷いた。



君と夏との過ごし方




本編start!