「海翔~、お風呂ー」

「沸かして入りなよ。
 やり方分かるでしょ?」

「りょうかーい」



そう言うと碧は、
お風呂場に消えて行った。

あたしは、食器の
後片付けを始めた。



「海翔、俺らさ、
 今日どこで寝んの?」

「碧と寝たい、ですか?」

「え。まぁ・・・。
 本音を言うとな?」

「2階の部屋、広いので。
 一応4人では寝れますけど」



聖生先輩と2人は、
さすがに気まずい・・・。



「ありがとな」

「布団、敷くの
 手伝ってください」

「あ、うん。手伝うよ」



2階の一番の奥、
滅多に使われない
この部屋は、無駄に広い。



「広いな・・・。
 さ、布団敷くか」

「はい」



押し入れの
布団を無理矢理出した。

誰も泊まりに来ないくせに、
布団だけがやけに多いのは何故?



4人分敷き終わると、
あたしは奥の布団に寝転がった。



「海翔、大丈夫か?
 若干顔色悪いけど」

「大丈夫です。
 疲れただけです」



いつもやらないことを
やると、一気に疲れが来る。