「いいよ」

「聖弥、お前も自己紹介」

「あ、はぁ~い。
 小3の聖弥ですっ」



小3か・・・。



「聖生の母です。
 海翔ちゃんでいい?」

「あ、はい」

「可愛い子ね~」

「だろ?」



先輩は、少し
頬を赤くした。

その表情にも、
胸が高鳴った・・・。



「海翔姉ちゃん、
 兄ちゃんのこと好き?」

「えぇっ!?」



どうしよう。
完全にバレる声かも。

ってか・・・、
いきなりなんてこと。



「ばか聖弥っ!」

「姉ちゃん!」

「分かってないんだから。
 ったく、ほら、部屋行くよ!」



聖那ちゃんが、
聖弥くんを連れて階段を上る。

ドキドキする・・・。
先輩に、バレちゃったかな。



「何言ってんだ?聖弥の奴」

「海翔ちゃん、ごめんなさいね」

「いえ・・・」



バレてない・・・のかな?