――――放課後



「海翔!!
 行ってらっしゃい♪」

「うん。あ、碧。
 矢崎先輩はすぐ返すね」

「絶対そうして!」



お互い
冗談っぽく言って、
あたしは玄関へ急いだ。



「え・・・。
 矢崎先輩っ」

「あ。海翔」

「聖生先輩は?」

「もうすぐ来るよ」



矢崎先輩の言うとおり、
ちょっとしてから、
聖生先輩は現れた。

理由を聞くと、
同じクラスの女の子に
告白されたらしい・・・。

でも、
ちゃんと
断ったんだって。



「さ、行くか。
 海翔、どこがいい?」

「え?・・・あ、
 病院の近くの喫茶店」

「了解。歩夢、
 早く終わらせるぞ」

「わーってるよ」



あたし達は学校を出た。

後ろで、
クラスの女子が
あたしを、
睨んでることは
全く気付かずに。



病院の近くの
喫茶店にしたのは、
すぐ初磨の所に行けるように。



「でさ、海翔」

「はい?」

「碧のこと、
 色々知りたいんだけど」

「いいですけど・・・。
 何が知りたいですか?」



それから、
矢崎先輩は
あたしに質問攻め。