やだ・・・。
どうしよう。
ドキドキする。

今多分・・・。

顔、真っ赤だよ。



「ちょ、せんぱ・・・」



あたし体力無いんだよ。

ただでさえ
ドキドキしてんのに。



学校の目の前で、
先輩は足を止めた。

息、全然上がってない・・・。



「ごめん。疲れた?」

「うん・・・」

「体力ねーな。
 そういう所可愛い」

「えっ?」



そう言った
先輩の顔は、
少し赤かった。



「ほら、行くぞ」



また、先輩は
あたしの手を握った。



「あっ、海ちん~っっ」



玄関にいたのは碧。
先輩は、
パッと手を離した。



「碧、おはよ。
 どうかした?」

「何でもないけど~。
 ・・・ってゆうか!!」

「え?」

「何でまた2人で登校!?」



あ・・・。そうだ。

昨日、碧からの
電話は出なかったのに、
先輩からの電話は出たんだ。

なんか・・・、
差別?っていうのかな。

あたし、性格悪・・・。