「着替えよ・・・」



部屋に入ると、
だるさが増す。

楽な格好に
着替えて、
ベッドに入った。



――――コンコンッ



「ん・・・?」



眠る、寸前だった。



「ごめん。寝てた?」

「ううん。
 起きてたよ」

「なら良かった」

「どうかした?」



お兄が部屋に
来るなんて。
結構
珍しいこと。



「碧から
 電話来たんだけど」

「あ・・・。
 じゃあ、下行く」



ベッドから出て、
立ち上がろうとした。

――――ガクッ



「海っ」



足に、
力が入らない。



「ごめん」

「海翔、寝てろ。
 碧には言っとくから」

「ごめん・・・」

「謝るな」



あたしが
ベッドに座ると、
お兄は部屋を出た。



「はぁ・・・」



もうやだ。
明日、学校
行けんのかな・・・。