「海翔っ、帰ろーっ」



いつもと
同じ様に、
碧は言う。



「うん」



風邪、
悪化したかも。
早退は
しなかったけど。
だるい。
てゆーか
頭痛いし。



「あっ、
 歩夢くんだ❤」

「碧、あの、さ
 一緒に、帰んない?」

「えっ・・・」

「ダメ?」



これは・・・、
あたし、
お邪魔だよね。



「碧、あたし
 1人で帰るから」

「えっ??・・・、
 ありがと海ちん!!」



幸せそーに・・・。

あたしは、
足を進めた。



「海翔」

「・・・聖生先輩」

「一緒に
 帰っていいか?」

「あ・・・、
 うん、いいよ」



好きって
自覚したからか、
目を、
合わせれない。



「具合悪い?」

「あ、いや。
 悪化はしたかも」

「マジで?」



聖生先輩は、
また、
あたしの
首に触れた。