「応援するね」



印象は
かわったけど・・・。

碧は、
微笑んで言った。



「ありがと」



どうしよう・・・。
これが、
“好き”って
気持ちなんだね。



「お似合いだよ?」

「ほんとに?」

「うんっ」



恋が、
どんなものか
あたしは知らない。

ドラマとか、
小説とか、
そういうのでは
聞いたことあるけど。

実際に、
したことないから。



「2人が上手く行ったら、
 Wデート、絶対しようね?」

「気が早いよ」

「大丈夫だよ!
 上手く行くって!!」



あたしは、
何も
答えなかった。

上手く行く?
・・・のかな。



――――ガラッ



いつもの
ことだけど、
授業には、
まったく
集中できない。

あたしは、
ただ1人で
窓の外を
眺めていた。

どうしよう。
ドキドキが
止まらない・・・。