「おめでと碧」



泣きながら、
何度も
何度も頷いた。



「碧、泣きすぎ」

「辻宮先輩ぃ・・・」

「良かったな。
 碧も、歩夢も」



碧は頷く。
矢崎先輩も
少しだけ
顔を赤くして
頷いた。



碧は、すぐ
泣き止んで笑った。

休み時間が
終わって、
あたし達は
分かれた。



「海ちん、
 目、腫れてる?」

「うん。結構ね」

「うっそぉ・・・。
 ま、いっか!」



碧に、
相談してみよう。



「ね、碧」

「なぁに?」

「あたし、
 好き、なのかな」

「えっ??」



あ・・・。

ちゃんと、
説明しないと。



「聖生先輩、
 なんだけど・・・」

「あぁっ、
 何?なんでも聞いたげる」



若干
恥ずかしいけど。

全部、話してみる。