「なんで2人で登校??」



碧が、
首を傾げて
そう聞いた。



「家が近いの。
 たまたまだよ」

「ふぅん?
 海翔のくせにぃー」

「そっちは?」

「おんなじ♪
 家が超近いの♪」



何、この偶然。
ただの偶然。
だけど。
偶然って、
3回続いたら
・・・運命?
って聞いた。



「なぁ、聖生」

「んー?」

「お前さ、
 休み時間ひま?」

「ひまー」



先輩達の会話を、
あたし達は
そっと聞いてた。



「碧と海翔は?」

「ひまでーっす!!」



おい。
あたし、
まだ何も・・・。

まぁ、いいか。
どうせ
ひまなわけだし。



「じゃあ、
 屋上に集合!」

「はいっ」

「まじかよー。
 屋上さみぃじゃん?」



聖生先輩は、
チラッと
あたしを見た。

心配、
してくれてる?